家づくり中から、整理収納アドバイザーとして関わりたい理由

家づくりをしていたとき、私も本当にたくさんのことを考えました。
間取り、設備、内装、照明、家具。
ひとつ決めたと思ったら、また次の選択がやってくる。
家づくりは楽しいはずなのに、決めることが多すぎて、頭がいっぱいになることもありました。
まだ完成していない家での暮らしまで想像しながら、限られた時間の中で決めていく。
実際に経験してみて、これは簡単なことではないと感じました。
図面だけでは見えにくい、これからの暮らし
図面を見ると、部屋の広さや収納の位置、扉の向きは分かります。
でも、実際に住み始めたあとの暮らしは、図面だけではなかなか見えてきません。
「ここには何を入れる?」
「帰宅したら、バッグや上着はどこに置く?」
「洗濯して、干して、しまうまで、どう動く?」
「掃除道具は、どこならすぐ使える?」
こうした小さなことが、毎日の暮らしやすさにつながっています。

けれど、家づくり中はほかにも考えることがたくさんあります。
収納の中に何を入れるのか。
家族がどのように動くのか。
そこまで自分たちだけで具体的に考えるのは、やっぱり大変です。
収納は「スペースがある」だけでは決まらない
収納は、広ければ使いやすいとは限りません。
そこに入れたいモノの量や大きさ、使う場所、家族の動きに合っていることが大切です。
たとえば同じ玄関収納でも、靴だけをしまいたい家と、上着やバッグ、外遊び用品、防災用品まで置きたい家では、必要な広さもつくり方も変わります。
洗濯物も、たたむのか、掛けたまましまうのか。
誰が、どこで着替えるのか。
暮らし方が違えば、使いやすい収納も変わります。
だからこそ、間取り図を見る前に、
今、どんなことに困っている?
どんなモノを、どれくらい持っている?
家族は、普段どのように動いている?
新しい家で、どんな暮らしがしたい?
そんなことを、一緒に整理する時間が必要だと思っています。
私がしたいのは、暮らしを具体化してつなぐこと
私は、設計士ではありません。
間取りや住宅そのものを設計するのではなく、収納の視点から、その家での暮らしを一緒に考えることが私の役割です。
今の暮らしや困っていることを伺い、持ち物の量や家族の動きを確認しながら、新居での暮らしを具体的にしていく。
そして、そこで見えてきたことを、工務店・設計士・インテリアコーディネーターの方へ伝える。
家づくりのプロと、収納の視点から暮らしを考える整理収納アドバイザー。
それぞれの立場から一緒に考えられたら、図面と実際の暮らしは、もっとつながりやすくなると思っています。
家づくりをする方にとっても、頭の中にある希望や不安を整理してから伝えられることで、少し安心して打ち合わせに進めるはずです。
家づくりから、暮らし始めるところまで
家づくり中に収納を考えても、今あるモノをそのまま新居へ運べば、収納がすぐにいっぱいになってしまうことがあります。

反対に、引越し前に持ち物を見直しておくと、新居に必要な収納量も見えやすくなります。
だから、収納相談だけで終わるのではなく、必要であれば引越し前の整理から、新居での収納づくりまでつなげていきたい。
家が完成することがゴールではなく、その家で無理なく新しい暮らしを始められるところまで。
そこまで一緒に考えられることが、整理収納アドバイザーとして家づくりに関わる意味だと思っています。
「こうしておけばよかった」を、できる限り減らしたい
家づくりですべてを完璧に決めることは難しいものです。
暮らし始めてから分かることも、きっとあります。
それでも、家づくりの段階で今の暮らしや持ち物、家族の動きを整理しておけば、完成後の「こうしておけばよかった」は減らせます。
家づくりは、ただでさえ考えることが多いから。
ひとりで全部を抱えず、それぞれのプロと一緒に考えられる形があってもいいと思っています。
収納のことをひとつずつ整理しながら、安心して新しい暮らしを始められるようにしたい。
そんな家づくりのサポートができるよう、今、少しずつ形にしています。







