12回の引越しで気づいた。新居の収納は、最初に開ける段ボールから考えられる

引越し先に着いて、たくさんの段ボールに囲まれる。
どこから開けよう。
そう考えながら、最初に探す箱があります。
着替え。
洗面道具。
毎日使う食器や調理道具。
学校や仕事で使うモノ。
引越したその日から必要なモノは、迷いながらでも箱を開けて取り出します。
一方で、何日たっても開かない箱もあります。
私はこれまで、12回の引越しを経験してきました。
その中で、最初に開ける箱と、最後まで残る箱には、今の暮らしがそのまま表れると感じるようになりました。
最初に開ける箱は、毎日の暮らし
引越し直後は、収納をきれいにつくる余裕がありません。
まずは、今日使うモノを出す。
明日の支度に必要なモノを探す。
生活を始めるために、必要なモノから箱を開けていきます。
つまり、最初に開けた箱には、家族がよく使うモノが入っています。
どの部屋で開けたのか。
取り出したあと、どこへ置いたのか。
そこを見ると、そのモノを使う場所もわかります。
新居の収納を考えるとき、持ち物を種類だけで分けるより、使う場面と一緒に考えるほうが暮らしに合いやすくなります。
最後まで開かない箱もある
反対に、引越してからしばらくたっても、開けないままの箱があります。
すぐには使わない季節のモノなら、それでも困りません。
でも、中に何が入っているのかわからない箱。
何年も前から、とりあえず持ってきたモノ。
収納に余裕があると、箱のまま入れてしまうこともあります。
そして、一度しまうと、落ち着いてから見直そうと思っていたことまで忘れてしまいます。
新居に大きな収納があっても、今の暮らしに必要なモノと、判断を先送りしたモノが一緒に入れば、使いやすい収納にはなりにくい。
収納の広さだけでは解決しないことが、段ボールの中にもあります。
新居へ持っていく前に考えられたら
家づくり中は、決めることがたくさんあります。
間取り、設備、壁紙、照明、家具。
そこへ家中の持ち物の見直しまで加わると、正直しんどいと思います。
全部を一度に整理する必要はありません。
まずは、引越したら最初に使うモノから見てみる。
毎日使うモノは、どこで使うのか。
家族の誰が使うのか。
今は、どこに置いているのか。
この情報があるだけでも、新居で必要な収納の場所が少し具体的になります。
引越し前の家には、ヒントがたくさんある
新しい家の図面を見ていると、気持ちはどうしても新居へ向かいます。
けれど、収納を考える材料は、今の家の中にあります。
よく使うのに戻しにくいモノ。
つい出しっぱなしになるモノ。
家族が何度も探しているモノ。
収納場所はあるのに、そこへ戻っていかないモノ。
これらは全部、新居での置き場所を考えるヒントです。
今の暮らしは、新居の収納を考えるヒントになります。たとえば、帰宅したバッグの行き先にも、家族の動きが表れています。
今の家でうまくいっていないことを責めるのではなく、次の家をラクにするための情報として使う。
引越し前だからこそ見えることがあります。
家づくりから、暮らし始めるところまで
家は、完成したら終わりではありません。
持ち物を運び、箱を開け、収納へ収めて、そこから毎日の暮らしが始まります。
図面の中に収納があっても、何を入れるかが決まっていなければ、引越し後にまた考えることになります。
家づくりの途中で、今の持ち物と暮らし方を少し整理しておけたら。
最初に開ける段ボールの中身を、使いやすい場所へそのまま収められるかもしれません。
12回の引越しを経験してきたからこそ、私は、引越しをただモノを運ぶ日にはしたくないと思っています。
新しい家で、ラクに自分時間をつくる暮らしへ切り替える日になるように。
家づくりと整理収納を、引越しの前からつなげて考えていきたいです。







